練習法

練習しているのに上手くならない。原因は体ではなく「順番」です

公開日:2026.08.27 著者:北川 誠 読了:約6分

練習場でスイング中の動きをサポートする北川コーチの個別レッスン
考えずに振れる状態まで、動きを体の記憶に落としていく

練習場には通っている。球数も打っている。それなのにコースに出るとスコアが変わらない。その壁にぶつかっているのは、才能でも練習不足でもありません。上達の「順番」を飛ばしているだけです。

結論:上達を決めるのは球数ではなく順番

何百球打つかではなく、自分に合ったやり方で、正しい順番を踏んだか。ここを外したまま量を増やしても、変わるのは疲労だけです。

1. 上達には3つの段階がある

動きが身につくまでには、必ず順番があります。

① わかる段階

教わったことの意味が腑に落ちる時期。まだミスは多く、試しながら直していきます。ここで結果を求めると心が折れます。

② つながる段階

バラバラだった動きがつながり、タイミングに意識が向く時期。ここで大事なのが「今のが良い当たりだ」と自分で感じ取れること。人に言われて気づくうちは、まだ自分のものになっていません。

③ 考えなくてもできる段階

車の運転と同じです。ベテランドライバーは「次はこのペダル」と考えません。スイングも、考えずに振れて初めて完成です。

裏を返せば、振っている最中に手順を考えているうちは、まだ身についていないということ。ここを体の記憶に落とすために、私は「歩く動作」を使っています。誰でも考えずにできる動きだからです。

2. 教わり方には4つのタイプがある

同じ言葉が、人によって届いたり届かなかったりします。情報の受け取り方に癖があるからです。

理屈で納得したい人に「シュッと振って!」と言っても、絶対に伝わりません。逆に、感覚でつかみたい人に理論を並べれば、その場で興味を失います。

レッスンが合わなかった経験があるなら、それはあなたのせいでも、コーチの腕のせいでもありません。伝え方が噛み合っていないだけです。

PHILOSOPHY

型にハマるな、自分にハマれ。私が指導で一番大事にしているのはここです。

3. 体・頭・心、3つ揃って初めて身につく

上達には3つの要素があります。

練習場では打てるのにコースで別人になる人は、体だけを鍛えて、頭と心を置き去りにしています。ドライバーの飛距離より、この2つのほうがスコアに直結します。

よくある間違い

どれか一つでも当てはまるなら、練習の中身を変えるだけでスコアは動きます。

レッスンでの実例

ある生徒さんは、ダウンスイングで「タメ」を作る練習をずっと続けていました。ところがタイミングが合わず、当たりが安定しない状態が長く続いていました。

タイプを確認したところ、この方はタメを作らず、テンポよく振ったほうが合うタイプでした。練習の方向を逆にしてもらうと、その場で芯に当たり始め、手応えが戻ってきました。

変化はそこで終わりませんでした。それまでのラウンドでは、常にスイングのことばかり考えていてスムーズに振れなかったそうです。それが「頭がスッキリして、思い切り振れた」と。最後にこう言われました。

これからのゴルフが楽しみです

練習が足りなかったのではありません。合わない練習を、真面目に続けていただけです。そして合うやり方に変えると、体より先に頭が軽くなります。

まとめ

「なぜできないのか」と悩んだときは、一度クラブを置いてください。そして、自分がどの段階にいて、どのタイプなのかを確かめる。それだけで、次の練習の中身が変わります。

上達は、腕からではなく頭から始まります。自分の段階とタイプを対面で確かめたい方は、4スタンス診断レッスンでお手伝いします。

北川 誠

北川 誠(きたがわ まこと)

北川ゴルフスクール代表。4スタンス理論マスター級トレーナー。指導歴30年、2013年 World Golf Teachers Cup 優勝。愛知県内4会場のレッスンと全国対応のオンライン添削を行う。